11月中旬、ロンドン在住のキュレーターと協業し、東京・南青山にギャラリーショップ「アトリエ・エムオー」を開設した。大澤出社長は「店をやるというより、まずは自然の要素が調和した空間を作りたいと取り組みました」と話す。余白のある空間に異なる時代のものが並び、洋服もその一つとして販売する。
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店頭では服の構成比が20%ほどだが、ECでは一つひとつのブランドに奥行きを持って販売する。大澤社長は、現在も有力専門店のEC部門を担当しており、自ら立ち上げたアトリエ・エムオーでは「シンプルで豊かさを感じられる生活スタイルを提案したい」。
日本ではデザイナーブランドはセレクトショップで販売するケースがほとんどだが、「洋服も、ビンテージ家具やオブジェ、器など、同じ感覚で捉えられる環境」を目指した。店内は、壁のコンクリートがむき出しになり、素焼きしたレンガが床に敷き詰められている。都心の一角で、時が止まったような静けさが漂う。
様々な手仕事を目にし、美意識が研ぎ澄まされるなかで、国内外のデザイナーの服に触れる感覚は新鮮だ。英国の『ザ・ミーニング・ウェル』など、生地やフォルムに独自の美意識を感じるブランドを揃えている。
