アシックス アバターによるウェア設計技術開発

2018/12/03 06:29 更新


 アシックスはコンピューターグラフィックス(CG)作品などを制作するオー・エル・エム・デジタル(東京)と、CGを利用した新たなウェア設計技術を共同開発した。アシックススポーツ工学研究所が持つ運動時の体表面変形挙動分析技術と、CG技術を組み合わせることで実現した。

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 今回のウェア設計技術はコンピューター上で人の動きや皮膚の変形具合などを再現したアバター(デジタル人体モデル)を作製し、ウェアを着せ付けることで、着用テストや実験を行うことなく、ウェアのしわや着圧など人体に及ぼす影響を評価することができる。

 これにより、開発リードタイムやコストを低減できるほか、ウェア設計のさらなる高精度化が期待できる。サンプルの作製を最小限に抑えることができ、環境への負荷軽減にもつながる。

 今後は同技術を活用した製品開発プロセスを推進するとともに、将来的には顧客の体形や動きに合わせた競技用スポーツウェアやランニング用タイツなどカスタム製品開発への応用も検討していく。

アバターによって、コンピュータ上でウェアを評価する


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