青山商事はネットとリアルの融合システム「デジタル・ラボ」を「洋服の青山」16店に新たに導入し、順次運用を開始する。導入店舗数は、洋服の青山で61店となる。
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デジタル・ラボはネットの豊富な在庫数とリアル店舗の接客サービスの両メリットを最大限に生かしたシステム。導入店舗内には同社のECサイトと連動するタッチパネル式の大型サイネージやタブレット端末を複数設置し、来店客が端末を通してECサイト上にある約1000万点以上の在庫から好みの商品を選べる。ECサイトは店在庫とも連動しているため、デジタル・ラボの導入店では洋服の青山の全785店(11月末時点)の在庫の確認が可能。
利用者は店在庫をゲージ見本として試着や採寸を行うため、実際の商品の色柄や着心地などを確認した上で購入できるのも特徴。このシステムを利用して商品を購入すると商品は自宅配送となるため、購入後は手ぶらで帰ることができ、後日店に商品を受け取りに行く手間も不要だ。また、一度スタッフの接客を受けてデジタル・ラボで買い物を体験することで、利用者のネット販売に対する抵抗感を払拭し、ECサイトの利用促進にもつながる。
デジタル・ラボは、都市部を中心とした狭小店の品揃え不足を補うことを目的に16年に開業し、1号店を東京・秋葉原に出した。ネット連携による豊富な品揃えと利便性の高さなどが好評だ。現在では全国の中型・大型店への導入も進めている。同社はデジタル戦略の主要事業の一つに位置付けており、オムニチャネルを具現化した店舗形態として今後も導入を強化する。