AOKI、全店に新オーダー導入

2016/10/27 06:23 更新


 AOKIは、パーソナルオーダースーツのショップインショップ「ザテイラーショップアオキ」を主力業態のAOKI銀座本店にオープンした。デジタル技術を活用したオーダースーツの新システム「アオキオアシス」を導入した売り場で、「敷居が高いと思われていたオーダーのイメージを刷新し、20~30代ビジネスマンを中心に新たな需要喚起を狙う」(青木彰宏AOKIホールディングス社長)。11月8日からAOKI全店(568)で運用を開始する。

 同社が創業以来58年間培ってきたテーラード技術の「伝統」を新システムで「革新」し、成長を続ける「テーラードカンパニー」を目指す。クオリティーとテクノロジーの二つのカテゴリーで、銀座本店(約990平方㍍)から新コンセプトのテーラードを全店に波及させる。

 「ビジネスの多様化でスーツ市場が縮小する中、カスタマイズ需要に対応したオーダー市場は拡大を続けている。当社のオーダースーツも15年度は前年比1・6倍の販売着数となった。さらに自社のテーラードの強みが生かせる」(青木社長)としてオーダースーツを強化する。

 ザテイラーショップアオキは約50平方㍍でソファやテーブルなどを置きくつろげる空間にした。新システムはタブレット端末で生地やパターン、ディテールを選び、コーディネートまで仕上がりのイメージを顧客と共有できる。さらにゲージ(見本)スーツを着用することでリアルな着心地も確認できる。一度登録した顧客のサイズをもとに2回目以降はより気軽で便利にオーダーを体験できる。価格は4万9000円から。5万9000、6万9000円が中心となると見込む。青森県と福島県にあるオーダー専門の縫製工場で生産し、納期は最短2週間となる。

新システムで仕立てたオーダースーツを着用するモデルと青木社長(中央)



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