アングローバルは、新規事業として今秋に傘下としたメンズ新興ブランド「セブンバイセブン」の運営を19年春夏物から開始する。「同社の営業体制や生産ネットワークを活用することで、今まで苦労してきた生地調達やロットの問題を解決し、さらに物作りのクオリティーを追求でき、新たな卸し先の拡大も可能」(中田浩史取締役)とみている。
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セブンバイセブンはデザイナーの川上淳也氏が15年秋冬にスタート。川上氏は19歳で米サンフランシスコに渡り、日本人バイヤーのサポートなどをしながら古着を学んだ。帰国後に営業職などを経てブランドを立ち上げ、セレクトショップなどへ卸販売してきた。
古着を再構築したラインがあり、ジーンズを解体してスラックスタイプにしたり、左右で濃淡の異なるデニムを使い、後ろ身頃を振らし仕様にしたシャツにしたりする。ビンテージのキャラクターTシャツのプリントの上から刺繍を重ねた一点物(5万円)を作ることもある。
オリジナル企画では先染め(7色)のレーヨンを使った変形開襟のシャツをはじめ、バティック風プリントのスイングトップやショーツ、リネン100%のファーストモデルのGジャン、インタックとアウトタックを組み合わせたボリューム感のあるスラックス、国内の職人が3版で染色したユーズド感のあるワークウェアなどがある。カットソートップが6000円から、シャツが2万~3万円半ば、パンツが2万~4万円台、ジャケットが5万~7万円。
「ビンテージはリスペクトしているが、若い世代でも楽しめるように現代的なオーバーサイズのシルエットや余白を大事にした服作りを意識した」(川上デザイナー)という。
将来的には派生ブランド「7×7」で、服だけでなく、空間や映像、音楽、食など様々な表現にもチャレンジする計画だ。