ストライプ「アメリカンホリック」 秋は26出店

2017/08/30 04:26 更新


 ストライプインターナショナルは、レディスSPA(製造小売業)業態「アメリカンホリック」が、コストパフォーマンスの良い商品の在庫を多く積んで支持を広げ、今春夏も既存店売上高が前年実績を超えている。今秋は業態転換を含め26店を出す予定で、2年目で70店を超える。

(疋田優)

 今春夏の好調要因は、質の良い素材を早めに発注し、競合他店と異なる色展開、柄、デザインのこなし方を考え、さらに買いやすい価格での販売を徹底したため。特に売れると予測した商品は、4カ月以上前からの計画生産で数量・カラーバリエーションを増やし、ボトムなどが好調に動いた。

 価格は、大手のレディス、カジュアルの他店が打ち出すラインに下げ、「SC内で買いやすい価格はどこか、下げればどれだけ客数が伸びるか」の実験を頻繁に行っている。結果的にデザイン性でアメリカンホリックを選ぶ客は多く、既存店客数は2ケタ伸ばした。

 本部人員は7人に増員。生産を依頼する商社やメーカーには、素材調達やデザインでブランド専用チームができつつあるという。「売れなさそうなデザインや企画は、駄々をこねてでも絶対に改善してやり直してもらっている」(浅見幸宏アメリカンホリック事業部ブランドマネージャー)と、妥協しない。

 自社ECサイト「ストライプクラブ」での販売も伸び、予算比2倍超。「2年目でも、在庫量とモノの良さ、買いやすい値段であれば、知名度がなくとも売れていく」と手応えを得る。秋から「ゾゾタウン」でも販売する。

 今秋冬は機能素材の活用も始め、アウターは素材調達を早めて4900円で導入する。出店はSCに新規26店が決まっている。標準売り場面積は165平方メートル以下としているが、264平方メートル以上の売り場も効率が上昇しているという。

 同業態は郊外の主婦層を狙った「いま買いたい日常おしゃれカジュアルが揃う店」がコンセプト。30~50代が求める気の利いたアイテム・価格・品質が受けている。

秋冬物ではアウターを4900円で販売し、存在感を高める「アメリカンホリック」 


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