アルトコーポ 「コーデュラ」使ったワークウェアに力

2018/10/04 06:27 更新


 ワーク・サービス分野主体のユニフォームメーカー、アルトコーポレーション(東京)は、高強力ナイロン「コーデュラ」を採用した商品開発に力を入れている。昨春発売した第1弾のコンプレッションウェアが好評なことから、今春夏はポロシャツやパンツなど7品目に拡充した。主にワーク系ショップで今春からコーナーも設けて訴求を強めた結果、耐久性や素材の良さを実感したリピーターや指名買いの客が増えている。今秋冬はコーデュラフリースの上下など新商品も加え、個人需要獲得を目指す。

(河邑陽子)

 同社はカタログと別注主体に、車や電気などの工場向けユニフォームを製造・販売している。最近は非正規雇用の増加などで工場の就労人口が減少する一方、東京五輪に向けて建設現場の需要が増加していることから、昨春新ブランドを開発した。会社支給でなく個人購入が目立つ建設現場などを対象に、主にワークウェアショップ向けの現場作業服ブランド「アルファフォース」を立ち上げた。

 核となる商品として、インビスタのコーデュラニット製の〝タフ&クール〟ボディーフィットシャツを開発した。摩擦に強く破れにくく、接触冷感や速乾機能に優れた商品で、建設や農漁業用に提案して好評だ。同じ素材でタイツとアームカバー、フェイスマスクも作り、今春からタフ&クールシリーズとして訴求している。シャツ、タイツ2280円、雑貨1480円。

 ほかにも今春夏はコーデュラ鹿の子(ナイロン60%・綿40%)使いで、耐摩擦性が綿100%鹿の子の1.4倍あるポロシャツ(3680円)を開発。コーデュラのストレッチパンツもスリムとレギュラーの2型(4480円)を企画し、商品を拡充して本格販売を始めたところ、卸し先が十数社に拡大した。数十店舗で集積売り場を作り、POP(店頭広告)を使って販促を強めた結果、素材の目新しさや機能性にひかれて買う客が多く、売り上げが伸びている。

 今秋冬はコーデュラナイロン14%混のフリース製で、耐久性と伸縮性に優れた新シリーズも企画した。ジャケット4900円、カーゴパンツ3900円、ネックウォーマー1500円で11月ごろから店頭に投入する。肩や膝にコーデュラのパッドを部分使いしたデニムのワークウェアも、年内に発売の予定だ。

今秋冬は軽くて丈夫で温かい「コーデュラ」フリースの上下も発売

 今後もコーデュラを使った商品の開発を続け、アイテムの幅を広げて差別化を強める。カタログに掲載し、企業向けに販売することも検討している。

年内にコーデュラを部分使いしたデニムのワークウェアも発売の予定


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