ロンドン発の「アレクサチャン」は、18年春夏のコレクションのプレゼンテーションを東京で行った。アジアでのプレゼンテーションは初めて。「バージニア」と題したコレクションの世界を、東京タワーのふもとにある東京タワーメディアセンターにしつらえた。
インスピレーション源は英国の田舎町ルイス。20世紀前半に芸術家や知識人が集った文人サロン、ブルームズベリー・グループが活動の拠点にし、画家のヴァネッサ・ベルとダンカン・グランドが住んだ場所としても有名だ。1930年代に建てられた家のセットを舞台に、モデルたちはネコ足の長椅子でくつろいだり、巨大な花を手入れしたり。当時のブルームズベリー・グループのメンバーのようにゆったりとした時間を演出した。
そこに住むアーティストたちの仕事着は、着古したTシャツとデニムパンツ。新作はそういった日常着と、小花柄のドレスやブラウスを組み合わせてノスタルジックに仕上げた。スクエアネックのセミフレアドレスやギャザーを寄せたペザントドレスも多い。ギャザーブラウスにサロペットやオーバーオールを組み合わせたキュートなルックも愛らしい。
プレゼンテーションはシーナウ・バイナウ形式で行われ、伊勢丹新宿本店では期間限定店も開いた。
