東京コレクション18秋冬 小売り主力のブランドも参加

2018/03/29 17:15 更新


 小売り主力の企業もショーに参加した。チェックのバリエーションやダウン・中わたジャケット、スポーツテイストなどを量感のあるスタイリングに落とし込んでいる。

 メンズ、レディスのハレ(アダストリア)は「ミクスチャー」(交錯)がテーマ。東京のストリートモードをベースに、ブリティッシュやジャポニズム、パンクの要素をミックスした。

 ブリティッシュチェック、きものや作務衣の形、拘束具など。異なるアイテムをドッキングしたような服も多く、さらにコートの上にコート、柄の異なるチェックアイテムの組み合わせなど、めいっぱいにレイヤード。服の境界が一瞬あいまいになるところにもテーマを感じさせた。

ハレ

 レディス、メンズ、キッズのグローバルワーク(アダストリア)は、会場に置いた大きな多面体のフレームを地球に見立て、モデルは旅をしながら世界を巡り伝統や文化に触れる。丸めたブランケットなどの荷物を小脇に抱えた姿はバックパッカーのイメージ。目立ったのはチェックのダウンベストやボトム、花柄マキシワンピース、膜のような艶を出したパンツ、杢調のニット。フェイクファーやリサイクルウールを使い地球環境への意識も表現した。さらなる海外出店を目指すブランドらしいショー。

グローバルワーク

 からくさ(横浜市)が運営するショップのオリジナルユニセックスブランド、パラドックストーキョーミューズは合同ショー。過度にやせたモデルや、そうしたモデルに憧れる若者を懸念し「栄養と躍動」をテーマにした。

 ミューズは、大塚製薬の「カロリーメイト」との協業商品が軸。そのパッケージを連想させる鮮やかなイエローのパーカやブルゾン、ロングスカートなど。パラドックスは、日本体育大学のチアリーディング部が新スポーツライン「パラドックススポーツ」のロゴ入りプルオーバーパーカを着て登場した。

ミューズ

(石井久美子、友森克樹、写真=加茂ヒロユキ)

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