アマゾン・ファッョン・ウィーク東京19年秋冬

2019/04/01 11:00 更新


■AIの研究者と作るドレス

 エマーリエ(エマ理永)は、AI(人工知能)を活用したドレスのショーを行った。人の知能と人工知能が共同で生み出す知能、ニューロインテリジェンスの研究者である合原一幸教授を中心とした研究者たちとの協業によるもの。

 会場は東京大学生産技術研究所で、エマ理永の発想、AI、自然界の要素とが共生するクリエイションを見せた。エマ理永のドレスにテーラードアイテムのパターンを合わせて画像を作り出し、それをもとにデザインにしたドレスは、複数の襟が体に沿って切り替えられ、プリーツがアシンメトリーに連なってユニークなシルエット。

 シンプルなコルセットには、巻貝の生成の過程をもとに、チュールに拡張と回転、ねじりを利かせて、美しい立体のフォルムを作り上げた。

エマーリエ

■和洋両用できるロウコート

 きものブランド「ジョウタロウ・サイトウ」(斉藤上太郎)は、「邪魔しないで。」をテーマにレディスとメンズ42スタイルを見せた。ジオメトリックな線の間から和の花模様をのぞかせたきもの、コルセットの曲線を描いた帯など、西洋のエレガンスをモダンにミックス。

 メンズはデニムの切り替えで身近な感じのスパイスも。新アイテムは、時代劇に出てくる牢名主の羽織り物をイメージしたロウコート。洋服にも合わせられるコートジャケットの仕様にしており、単衣、リバーシブル、紋紗など多彩に揃えた。

ジョウタロウ・サイトウ

(須田渉美、写真=加茂ヒロユキ)



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