イオンモール堺鉄砲町開業

2016/03/19 15:44 更新


 イオンモール堺鉄砲町が19日、オープンした。大阪府堺市の足元商圏が厚い地域で、普段使いを重視する施設になった。年間1200万人の集客を見込むが、15~18日のソフトオープン期間に15万人を集めている。

 立地は、南海本線七道駅とデッキでつながり、国道26号に接して周辺住民が多い地域。10万2000平方㍍の敷地に3層で延べ床面積13万5000平方㍍の建物を設けた。賃貸面積は5万6000平方㍍。イオンリテールのイオンスタイル堺鉄砲町を核店舗に160店を揃えた。

 イオンモールのSCとしては「小ぶりだが、飲食は確保した」(吉田昭夫イオンモール社長)とし、食関連がテナントの4分の1を占める。地域のシニア対応を念頭にクラフト、ペット、スポーツにも力を注ぎ、「モノからコトに振った」形だ。

 ファッションではカジュアルを重視、H&M、ユニクロ、オールドネイビーの大型店などが入る。食やコト、カジュアルでまずは地域を固め、にぎわいの創出を狙う。立地は工場の跡地で、明治に建てられた赤レンガの建物を外部棟として残した。レストランとて活用するなど地域性も打ち出している。

 近隣にイオンモール堺北花田があるが、こちらは上質化を追求、互いにすみ分けを見込む。堺鉄砲町の開業で府内のイオンモールは11になり、大阪南部のドミナントが充実する。共同販促などで相乗効果も追求する。

 イオンリテールはイオンスタイルのほか、「モールゾーンに8店を出している」(岡崎双一社長)といい、専門店化を目指す改革を進めた。

カジュアルを重視した



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