イオンの20年向けランドセル 忘れ物防止加え1割増へ

2019/03/08 06:26 更新


 イオンは20年4月入学向けランドセルで、忘れ物を防ぐ新商品を投入、中間価格帯を充実しながら前年比1割増の売り上げを目指す。同社はランドセルを通年販売、購入の早期化に対応してきたが、今年は10月の消費増税前の駆け込み需要を想定、もう一段の早期化を見込む。

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 収納力と背負いやすさを打ち出すPB「トップバリュセレクトかるすぽ」で新たに投入するのは〝新わすれナイン〟。筆箱やプリントの専用ポケットを設けるなどで「持ち物準備が楽しくなる」(森下陽介イオンリテールキッズリパブリック事業部キッズ商品部長)として忘れ物を防ぐ。ベネッセコーポレーションと共同開発し、6万5000円。上履きなどを入れるサイドポーチ付きで6万8000円。

 このほか、GPS(全地球測位システム)と音声で子供を見守る月額680円の「みもり」を480円で利用できるサービスも開始する。忘れ物防止と併せ、保護者の心配事に応える。

 また、中間価格帯として「トップバリュかるすぽ」で〝ミラクルイン〟4万5000円、4万8000円を投入する。前年に24色ランドセルを刷新、〝はなまるランドセル24〟として3万円で打ち出していた。今回、中間を加え、6万円を超えるセレクトと合わせて低中高の価格帯を揃える。ミラクルインではNBに流れていた需要を取り込むことを見込む。

 19年4月入学向けの売り上げは5%増。早期化に対応し、7月までの売り上げ構成が3割になった。今年は消費増税が予定されており、9月までの納品の比率がさらに高まることが見込まれる。生産体制もそれを想定している。7日から全国440店で順次販売、最大280種類を揃える。4~7月に各店を巡る予約受注会を実施する。

〝新わすれナイン〟は九つの工夫で忘れ物を防ぐ


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