イオンリテールは機能インナーPB「ピースフィット」19年春夏物で前年同期比4割増の売り上げを目指す。新機能商品の投入などで、品揃えを拡大、価格を抑えて販売数量を6割伸ばす想定。18年10月に立ち上げた専門大店「iC」(アイシー)の中核商材として、イオングループの1300店で順次販売する。
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ピースフィットはイオングループの高機能インナーとして打ち出してきたが、認知はまだまだ広げられるとみる。そのため「多くのお客様に体感してもらいたい」として価格を抑える。従来は880円、1280円、1580円の設定だったが、競争力のある品質は維持しながら680円、1280円とする。専門店に占められている市場でシェアの拡大を目指す。
商品は、前年の116種類から186種類に大幅に拡大する。iCで重視している色や柄でバリエーションを広げることに力を注いだ。iCはGMS(総合小売業)改革の一環で、20年度の衣料品分野の分社化をにらんだインナーとカジュアルで構成する。改装で順次配置する構えで、SPA(製造小売業)を志向しているため、ピースフィットは中核商材として大幅な拡大が求められている。
19年春夏の新商品として「シルキーファクト」シリーズを打ち出す。通常より小さな網目構造のポリエステルやナイロン生地を中心に使い、なめらかな肌ざわりで光沢感がありながら透けにくい機能を持たせた。メンズ、レディスで65種類。