アダストリアのレディスカジュアルブランド「レプシィム」が売れている。23年から商品企画を刷新し、トレンドを取り入れたデザインの服を増やしたところ20、30代の新規客が増えた。24年度上期(3~8月)の売上高は過去10年で最高になる見込み。子育て世代の客も増えたため、子供服の販売も始める。
【関連記事】アダストリア、ヤングで新規客狙う 品揃え拡大やサブブランド強化
ベーシックで買いやすい価格のカジュアルウェアが主力で、これまで40代の客が多かった。シンプルでリーズナブルな服は競合が多く、コロナ禍が落ち着いてからは、同社のブランドの中でも回復が遅れるなど苦戦していた。
23年からシーズンごとのトレンドを色濃く反映する商品企画に変更した。透け感のある素材の採用や異素材ミックスなど、凝ったデザインのアイテムも増やした。価格はアウターが1万円前後と、買いやすさは維持した。
その結果、若い新規客が増えたという。「レプシィムで売っているならトレンドの服も挑戦しやすい」と既存客からも評判が良い。
24年9月から始める子供服は、専用の什器で販売する。まずは一部の店舗で導入し、新規で出す店には子供服売り場を併設する。手狭な既存店は拡大や改装をし、子供服との複合店を増やす考え。