アダストリア、ヤングで新規客狙う 品揃え拡大やサブブランド強化

2024/08/27 06:27 更新


「ヘザー」は得意なフェミニンなディティールの服を黒でも打ち出す

 アダストリアがヤング向けブランドで新規客の取り込みを狙い、品揃え拡大やサブブランドの強化を進めている。これまで使っていなかった色のアイテムを増やしたほか、メンズ主力ブランドでレディス強化にも取り組む。

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 フェミニンテイストの「ヘザー」は、シックなアイテムを増やす。これまでペールカラーで企画していたリボンやフリル付きのワンピースなどをモノトーンカラーで出し、デニムアイテムやレザーアイテムなど辛口の商品も増やす。

 新規出店も強化。現在は約30店だが、ファッションビルや駅ビルを中心に10~15店の出店を計画する。

 メンズ主力で10~20代半ばをターゲットとしてきた「レイジブルー」は、ブランド設立から約20年経ち、20代の客離れが課題だ。明るい色が多い品揃えで10代への販売は堅調だが、落ち着いた色の商品やユーズド加工のデニムアイテムを増やし、再び20~30代の客の獲得を狙う。20年に始めたレディスも強化する。SCでメンズ・レディス複合店を出店し、既存店も増床や改装でレディスの売り場を拡大する。

「レイジブルー」はレディスの拡大でブランドの成長を狙う

 同ブランドの年間の売り上げ規模は70億円。現在は売り上げ比率が1割のレディスを今後5年で5割まで引き上げ、年商100億円に伸ばす考え。

 レディスの「ページボーイ」は、ユニセックスのサブブランド「ピービーリム」でストリートテイストや古着風のアイテムを打ち出し、若年層に訴求する。

「ページボーイ」はユニセックスのサブブランドで新規客を取り込む

 SCにページボーイとの複合店を出店するほか、ファッションビルにピービーリム単独店も出す。現在のページボーイの店舗数は約30。将来的にページボーイとサブブランドの複合店、単独店合わせて50店まで増やす考えだ。



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