アダストリアの「ニコアンド」は4月、グローバル旗艦店「ニコアンドバンコク」を、タイ・バンコクの商業施設「サイアム・スクエア・ワン」にオープンする。東南アジアへの出店は初めて。
1月にタイに設立した子会社を拠点に、「東南アジアの中でもファッション消費が盛んな」タイに旗艦店を出すことで、今後の東南アジア事業の基盤を構築する。
地上3階、地下1階で売り場面積は約999平方メートル。ブランドが掲げる衣食住、遊、知など九つのキーワードを表現したメンズ、レディスのアパレル、生活雑貨などを地元のニーズに合わせて編集する。現地で企画した店舗限定商品なども充実。カフェスペースも併設し、「タイの客の新たなコミュニティースペースとして、愛されるユニークな店舗作りを目指す」。
ニコアンドは現在、上海のグローバル旗艦店をはじめ、香港や台湾などグレーターチャイナに28店ある。中国大陸では経済正常化に向けて出店を拡大。昨年には上海以外のエリアへの展開を本格化し、10月には成都に旗艦店を出した。