アダストリア これからはシェアする時代 スピード強みに成長の種まき

2022/06/01 06:29 更新会員限定


「どの企業とどう組むかがこれから生き残る上で重要」と木村社長

 「グッドコミュニティ共創カンパニー」を目指すアダストリア。昨年5月に木村治社長が就任し、不安定な事業環境下ながら中長期的な成長を見据えた種まきをしてきた。木村社長は「一気に世代が変わる時。これからは(リソースを)シェアする時代で、どの企業とどう組むかが生き残る上で重要になる。僕たちはそこでリーディングカンパニーでいたい」と話す。

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組織の強さ出てきた

 コロナ下でも事業を積極的に拡大できるのは、〝チームアダストリア〟として「組織の強さが出てきた」ため。各役員が責任ある担当を持ち、子会社に権限を委譲することで、何が会社の成長に有益かをスピーディーに判断できる体制ができた。

 一例が、グループ会社バズウィットによる子供服専業EC「ペアマノン」を運営するオープンアンドナチュラルの子会社化。もともと、ネット関連企業を買収し、デジタルに強い人材を補って会社を増強する考えはあった。同社の可能性を見込み、役員も全面的に子会社化を支援した。その成長が自社にとってもプラスになるとの確信からだ。

横のつながり大事

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