合繊メーカーのアクリル繊維事業 エコや資材開拓で高付加価値化

2022/01/24 06:28 更新有料会員限定


これまで難しかったリサイクル繊維も登場(日本エクスラン工業の「アクリケア」)

 国内の合繊メーカーはアクリル繊維事業の高付加価値化にさらに取り組んでいる。16年から中国で、日本産アクリル繊維に対するアンチダンピング(AD)措置が行われ、汎用品やこれに近いゾーンは縮小を余儀なくされた。日本のメーカーはリサイクルをはじめとしたサステイナブル(持続可能な)の開発を強化するほか、より安定した用途として資材分野の開拓に力を入れる。

(中村恵生)

【関連記事】日本エクスラン工業、100%リサイクルのアクリル繊維「アクリケア」を開発

リサイクルの開発が加速

 日本エクスラン工業は、従来は廃棄していた工場内ロスを使ったリサイクル100%の「アクリケア」を開発した。ポリエステルなどの溶融繊維とは異なり、主に湿式紡糸で生産されるアクリル繊維ではリサイクルは珍しく、同社が得意とする吸湿発熱などの機能性を付与したアクリレートでもリサイクル対応する。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事