【軌跡】《100周年迎える地方専門店の雄　「パリゴ」を運営するアクセ㊥》すべてがハマり、危機脱す

パリゴ尾道店

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1号店開店も苦戦

　87年に高垣家の家業を継ぐために尾道（広島県）に戻った長男の圭一朗（現会長）だったが、総合衣料品店「まるべに」をどう立て直していいか分からなかった。父が早逝した後、店を切り盛りしてきた母・美智子とは毎晩のように会社の方向性について口論となった。1年ぐらいはそんな風に過ぎ、春には現バイヤーである三女、佳代子が入社した。教職に就く予定だったが、その1週間前に翻意、実家を手伝うことにしたのだ。