「まだ内定もらえない」 来春卒業予定の服飾系専門学校生、就職難深刻

2020/10/01 06:28 更新有料会員限定


早期から動く企業と学生が増え、2月まで就活は活発だった(「センケンjobフェス」会場)

 学生が深刻な就職難に直面している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ファッション業界では経営が急激に悪化して新卒採用を中止する企業が相次いでいるためだ。服飾系専門学校では、例年なら多くの企業が内定式を行う10月1日の時点で「来春卒業予定なのに、まだ就職先が決まっていない」と悩む学生が7~8割を占めるところもあり、「前代未聞の最悪な状況」だ。

(河邑陽子)

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政府の支援必要

 各校は来春までに進路が決まるように、求人企業の開拓や学生との個別面談など就活支援に力を入れている。しかし、多くの学校から「リーマンショックや就職氷河期を上回る大変な状況。若年層の雇用を守るために政府の支援も必要」との声が上がっている。

 21年卒の学生の就職戦線は、東京五輪開催を想定して早くから活発だった。2月までは企業の短期インターンシップや学内外の業界研究セミナーに大勢が参加。昨夏から就活を始め、3月までに内定を得た学生もいたが、コロナで状況が一変した。「海外からのインバウンド(訪日外国人)需要がなくなり、店舗やブランドの縮小による新卒採用の中止や見送り、無期延期などをファッション業界の半分の企業が行った」とも言われ、一気に採用環境が冷え込んだ。

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