【繊研新聞社創業75周年】08年からの15年間を振り返る SC・大手小売業編

2023/07/07 13:00 更新有料会員限定


 繊研新聞社は今年7月20日に創業75周年を迎える。08年には創業60周年記念事業として日本の繊維・ファッションビジネスを振り返る連載を掲載し、これを『繊維・ファッションビジネスの60年』(繊研新聞社刊)として発行した。今回はその後の15年あまりの国内のショッピングセンター(SC)、百貨店やGMS(総合小売業)など大手小売業の動きを振り返る。

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SC リアルの価値向上を インフラ機能、人材対策も

 23年はSCの業界団体である日本ショッピングセンター協会が設立して50周年で、業界にとって大きな節目だ。

 SC協会によると、日本のSCの年間開業施設数は92年に初めて100を超え、94年には施設総数が2000を突破した。00年に大規模小売店舗立地法と定期借家制度が施行されて以降、開発が加速した。00年代は郊外の注目大型SCの開発も相次いだ。百貨店を主力とする大手アパレル企業や、セレクトショップ、国内外のSPA(製造小売業)にとってSCは「成長販路」とされ、新業態開発も相次いだ。09年には施設総数は3000を突破した。 

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