【ミラノ=小笠原拓郎、青木規子】23~24年秋冬ミラノ・コレクションは、それぞれのブランドの伝統を背景にしながら、改めてモダンに見せる手法が広がっている。クラシシズムやエレガンス、ユニフォームなど、ブランドの軸を再考して、今の時代にふさわしい在り方を提案している。
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プラダのショー会場の天井が上がり、オレンジの柱の上側に飾ってある白い花が姿を現す。まるで白い花が上から降りてくるかのような錯覚を覚える中、セーターと組み合わせた花刺繍の白いスカートのルックが登場する。レースやアップリケで描く立体的な花のイノセントな白いスカートが祝祭のムードを描きながらも、シェットランドウールのセーターとのコーディネートで日常とのバランスを生み出す。