14年衣服小売販売、5年連続の伸び

2015/07/06 05:39 更新


【知・トレンド】データを読み解く

 経済産業省の商業動態調査によると、14年の織物・衣服・身の回り品小売業の販売額は、前年比2.8%増と5年連続で増加した。3月の気温上昇や夏後半からの気温低下で、季節商材が好調だった。

 四半期別に見ると、1~3月は、2月に大雪などの影響はあったものの、冬物衣料に動きがみられ、3月の気温上昇に伴い春物衣料が好調で、3.6%増と12期連続の増加。4~6月は、駆け込み需要の反動で単価の高い商品に伸び悩みがみられ、0.6%減。7~9月は、後半の気温低下に伴い、秋冬物衣料が好調で4.4%の増加。10~12月は、冬物衣料の好調で3.9%の増加となった。

 小売業全体の販売額は、燃料小売業が減少したが、飲食料品小売業とその他小売業、織物・衣服・身の回り小売業などの増加が引っ張り、前年比1.7%増の141兆2190億円と3年連続で増加した。畜産品や水産品の相場高に加え、畜産品やDIY素材・用品、家庭日用品が好調だった。

■商業動態調査 経済産業省が全国の商業を営む事業所・企業の販売活動などの動向を明らかにすることを目的に、毎月調査、結果を発表している。



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