18春夏パリコレ 官能的だけど軽やか サンローラン

2017/09/28 11:00 更新


 夜のエッフェル塔のライトが明滅を始めるころ、そのたもとに作った屋外のステージで、サンローランのショーが始まった。

 アイコニックなアイテムは、フルイドブラウスとショートパンツ。ラメやレパード柄のブラウスは、バックにボリュームをとって風をはらむシルエットに。ゴールドトリミングのジャケットやレースのトップなど、そのほとんどにショートパンツを合わせて軽快に仕上げる。ビジュー刺繍のジャケットやドレス、ブロケードのショートコンビネゾンなど、上質な素材を生かしながら、シャープでセクシーなラインに仕立てる。

 たっぷりとボディーにボリュームをとったミニドレスやフェザーの量感を盛り込んだミニドレスなど、クチュールテクニックを生かしたイブニングも充実した。ラペルが幅広いスモーキングジャケットなど、イヴ・サンローランへのオマージュを背景にしながらエキセントリックな要素を足している。

 アンソニー・ヴァカレロによるサンローランを、あまりにセクシーすぎると思ったシーズンもある。しかし、イヴ・サンローランの持っていたスキャンダラスで官能的な要素を、今の時代にどう表現するかを志向しているように思えてきた。




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