18~19秋冬NYメンズ ラフ・シモンズ、トム・フォード

2018/02/09 04:29 更新


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 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】18~19年秋冬ニューヨーク・メンズコレクションの後半は、上質な素材と仕立てで見せるクリーンでエレガントなラインが目立つ。肩をしっかり作りこんだスーツも健在だが、色や素材、小物で遊びやリラックス感を加えている。

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ラフ・シモンズ 華やかな舞台でユースカルチャーの闇を描く

 たくさんのカラフルな花と、ワインにワイングラス。ブドウ、ザクロ、サラミ、チーズ、パンもある。ラフ・シモンズのステージは、パーティーのテーブルセッティングで彩られた。横倒しになったワインボトル、飲みかけのワイングラス、皮をむきかけた大量のレモンが盛られている。

 モデルたちは、テーブルセッティングの間を徘徊(はいかい)するように歩いていく。着想源は、70年代終わりにベルリンで実際にあった、若者のドラッグ中毒に関する本や映画。コレクションは「ユース・イン・モーション」をテーマに、その「動き」を象徴するように、タートルネックのセーターとマフラーをドッキングした動きのあるアイテムを作った。パネル状のニットをひらひらさせたセーターもある。

 コートとジャケットは、後ろ身頃にフレアを入れて動きを付ける。タッターソールや千鳥格子といった英国の伝統柄と、エナメルのロング手袋に長靴を合わせる対比も面白い。このコレクションの売り上げの一部は、中毒から立ち上がろうとする人々をサポートする団体に寄付される。ステージで使った食べ物は、ニューヨーク市のホームレスなどを手助けしているシティー・ハーベストに送られる。

ラフ・シモンズ
ラフ・シモンズ
ラフ・シモンズ

トム・フォード カリフォルニアのカラーパレット

 トム・フォードが、初めてニューヨークでメンズのショーをした。艶のある刈り毛、サテン、ぴかぴか光るレザー、ラメといった光沢素材をふんだんに取り入れたラグジュアリーなコレクションだ。フライトジャケットやライダーズジャケットにも、強い光沢を放つ素材を使う。インナーはジャケットと同色の薄手のタートルネックのセーターを合わせ、スリムなパンツは足の骨を浮かび上がらせた骸骨プリント。エレガンスと毒気を絶妙なバランスで混ぜていく。

 テーラードスーツは、ピンクやイエローの光沢素材でかっちり仕立てる。スーツ、シャツ、ネクタイを同系色で揃えたコーディネートも多い。「1年半前から住んでいるカリフォルニアの気候がカラーパレットに影響を与えた」とトム・フォード。足元は素足にスリッポンで、かっちりしたボディーフィットのスーツにイージーな気分を加えた。

 エンディングはアンダーパンツ、腕時計、ソックスだけを身に着けたモデルたちが登場。アンダーパンツは6月半ばに発売予定で、ヌードカラー、サテン、ラメ、アニマルプリントが揃う。「以前はパンツのラインが表に出るのが嫌でパンツをはかなかったけど、息子をもってから息子やベビーシッターの前でパンツなしでいるわけにいかないからパンツをはくようになった」とフォード。腕時計のケースはクラシックな長方形で、ベルトをスライドして簡単に付け替えられる。

トム・フォード
トム・フォード

(写真=ランディ・ブルック)

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