ゾゾは5月9日、ファッションコーディネートアプリ「ウェア」を「ウェアバイゾゾ」に刷新した。AI(人工知能)を活用したファッションジャンル診断や、メイクのAR(拡張現実)試着などの新機能を搭載し、「似合う」を探せるアプリに進化させている。
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新機能は、パーソナルスタイリングを体験できる実店舗「似合うラボバイゾゾ」で蓄積した知見を反映させた。ユーザーがウェアから好きなコーディネート選ぶと、全144パターンの中から好みのジャンル傾向を診断して数値化、好みに近いコーディネートを検索できる。ジャンルの組み合わせによる絞り込み検索なども可能で、ゾゾタウンとも連携させている。
今回から初めてメイク投稿を可能にした。投稿メイク画像をARデータとしても登録でき、他のユーザーがARで試着もできる。
ゾゾでは新たな経営戦略として22年から「ワクワクできる『似合う』を届ける」を追加し、購買前の接触頻度を上げる施策を強化している。昨年から運営する似合うラボは、体験者のゾゾタウン訪問頻度が体験前の約1.5倍、購入金額が約2倍となったデータもあり、「似合うファッションとは何かを提供することは、ECのビジネス発展に大きく寄与する」(澤田宏太郎社長兼CEO=最高経営責任者)との考えがある。関連機能は今後、「早い段階でゾゾタウンへの実装も考えている」という。