ゾゾ OMO推進「ゾゾモ」の利用増える ブランドに送客効果の実感

2022/05/24 06:26 更新


ファーンズは「ゾゾタウン」「ウェア」「ペイペイモール」へ投稿可能(イメージ)

 ゾゾが昨年11月から提供を開始したOMO(オンラインとオフラインの融合)プラットフォーム「ゾゾモ」の利用ブランドが増え、実店舗と「ゾゾタウン」双方で手応えが出始めた。また、同サービスの一環として提供するショップスタッフの販売支援アプリ「ファーンズ」では、ゾゾタウンへのコーディネート投稿機能を追加。購買体験の向上につなげている。

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 ゾゾモは、ゾゾタウン上で出店するブランドの実店舗の在庫確認や取り置きを可能とするサービスだ。ローンチ直後に、ユナイテッドアローズやF・O・インターナショナルなど約700店と連携を開始したが、現時点(5月12日時点)で、倍の約1400店まで増えている。 

 連携後のポジティブな反応も見えてきた。取り置き利用者のゾゾタウン訪問回数が、非利用者と比較し1.3倍、購入回数が1.1倍になっている。ブランド側からは送客効果を実感する声が上がっているとし「コロナ下で来店をためらっていたり、行って失敗したくないという方が利用されているのでは」(風間昭男ブランドソリューション本部本部長)とみる。

風間ブランドソリューション本部本部長

 なお、ゾゾモ経由で取り置いた商品が実店舗で購入された場合、手数料として商品代金の12%を徴収している。都市部、地方にかかわらず、商材もキッズからレディス、メンズと偏りなく利用されているとする。「よく行く店のイベントを告知するなど、ブランド側と相談し、今後データ活用も検討したい」とする。

 ファーンズは、ゾゾモの取り置き機能を使う際に、店舗スタッフが活用するアプリとして無償で提供していたものだ。今春から順次、ベータ版としてコーディネートスナップをアップできる機能を付加。経由EC売り上げも確認できる。ゾゾタウン、「ウェア」「ペイペイモール」と、トラフィックの多いサイトに投稿できる点が強み。

 手数料などはかからない。「今後ブランドの自社ECにもつなぎこんでいければ」(福岡明彦ブランドソリューションプロダクト戦略部ディレクター)としている。

福岡ブランドソリューションプロダクト戦略部ディレクター

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