普段私たちが着ている衣類には様々な繊維が使われているが、大きく2種類に分けられる。植物や動物、鉱物など自然界にある素材を使った天然繊維と化学技術で人工的に作られた化学繊維だ。身近な素材にもそれぞれ歴史や特徴がある。本連載では、繊維の基礎知識を一から紹介していく。
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繊維の長さで種類分け
綿はアオイ科ワタ属、亜熱帯性植物のワタの種子の周りから採取される。衣類やタオル、ガーゼなどに使用され、最も身近な繊維の一つ。繊維断面はやや扁平(へんぺい)で中空部があり、不規則なねじれがある。これにより、繊維同士がよく絡み合い、紡績しやすく、かさ高になり、空気を含み軽量で保温性に優れ、断熱性もある。吸水性や柔軟性にも優れる。一方、乾きにくい、しわになりやすい、他の繊維と比べ繊維長が短いため、毛羽立つなどの欠点もある。種子に残った短い繊維はコットンリンターといい、化学繊維であるキュプラの原料となる。
綿は繊維の長さで分類され、2.26~2.78センチの中長繊維綿が最も生産量が多く、アップランド種が全綿花生産量の95%以上を占める。繊維長が2.86~3.33センチのものを長繊維綿、3.49センチを超えるものを超長繊維綿と言い、繊維が長いほど、しなやかで細い糸ができ、光沢感や肌触りの良さがある。超長綿は米国などで栽培されるピマ綿、エジプトのギザ綿、中国の新疆綿、カリブ海の島国ジャマイカの海島綿(シーアイランドコットン)、インド南部のスビン綿が有名。
生産量1位は中国
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