普遍的なアイテムをセレクトした「ザボウ」新宿店の店内
メンズセレクトショップ「ザボウ」を展開するザボウ（大阪市）は1月6日、東京・新宿にザボウ新宿店をオープンした。東京で3店目に当たり、同社初の路面店になった。今後も出店を続けていく構えで、東京以外の大都市をはじめ、海外（アジア圏）への進出も狙いたい考えだ。
大阪店（大阪・南船場）でスタートしたザボウは、18年春に渋谷店（東京・神南）を開設。22年春に銀座店も出している。東京に出てからは、「マーケットの大きさを実感している。新規客も多いし、潜在顧客はたくさん期待できる」（谷川明良代表）状況だ。物件探しは継続していて、以前から出たかった新宿エリアに新店を出した。
店舗面積は約26平方メートルとコンパクトだが、同店が強みとするオーセンティックなスタイリングを、路面店から発信している。「リゾルト」「バーンストーマー」など既存店でも主力になっているブランドを中心に品揃えした。
既存店は自社ECを含め、いずれもコロナ前を上回る売り上げで推移している。客数、客単価ともに前年を上回っている状況だ。客層は30、40代が中心で、20代から70代まで幅広く取り込んでいる。
今後も出店は継続していく考え。まだ進出していない大都市のほか、アジアで海外進出も狙う。アジアは台湾、香港、シンガポール、タイ、韓国を候補に視察や情報収集を進めている。同店で扱う国内ブランドがアジアに販路を広げているのを見ており、店としても進出を検討するようになった。自社ECではすでに越境ECにも対応はしていて、リピーターもいる。
