【ニューヨーク=杉本佳子通信員】かばん製造販売の吉田が9月3日、ニューヨーク(NY)で初の単独期間限定店をノリータ地区にオープンした。広さは80平方メートル弱。7日まで営業する。関税が15%となった現在、小売価格を従来より5%上げた。
オレンジと白黒を基調とした店内には、デンマークのセシリー・バンセンとの協業ライン、「タンカー」「POTR」(ピー・オー・ティー・アール)、「モノクローム」が並ぶ。吉田の広報・VMDチーフの名倉楓也氏によると、セシリー・バンセンとの協業品は、先行販売した東京・表参道店で最初の2日間で完売したという。
タンカーは12日に黒をグローバルで発売するのに先駆けて全色揃えた。入荷するとすぐに売れてしまう型があり、日本でもタンカー全色が揃うことはなかなかないという。
入荷してすぐ売れる人気商品は三つボタンでかぶせを止めるミニショルダー、500ミリリットルのペットボトルが最大4本入るボックス型ショルダー、ファスナー開きのミニショルダー。女性にはミニボストンの人気も高い。
今回、ロゴの刺繍の密度を限界まで上げたラベルをつけたバッグもあり、日本の技術の高さをアピールしている。モノクロームは8月初め、表参道店と銀座店で先行販売し、海外で売るのは初めてだ。