YKKは主力商品のコンシールファスナーを「ニューコンシール」として刷新する。アパレル製品が価格上昇局面にあるなか、仕上がりや品質への視線が一段と厳しくなっている。完成度の高い定番品を、さらに磨き上げた。
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コンシールファスナーは、ファスナーを閉じた際にエレメント(かみ合わせの歯の部分)や縫い目が表地に出ない構造。スカートやワンピースなど婦人服の仕上がりを美しく見せたい箇所に使われる。

新商品は、スライダーがエレメントを引き寄せる力を高める形状に変更した。かみ合わせの安定性や、生地の切り替え部分での操作性を向上。従来品と比較して、スライダーが途中で止まったり、ファスナーが開いたままになる「パンク」現象が起こりにくい耐パンク性能を約30%高めた。テープおよびエレメントは再生材を100%使用している。
同社によると、コンシールファスナーは「すでに高い完成度の最適化された商品で、パンク自体も発生頻度が高い不良ではない」という。ただ、縫製方法やデザインの影響を受けやすく、縫製現場からは改善要望が寄せられていた。そこで「ファスナー品質をさらに高めてガーメント不良を減らし、縫製現場の困りごとを確実に軽減することを目指した」。
耐パンク性の向上は、寸法の微調整といった延長線上の改良では難しかった。わずかなバランスの違いが品質・性能に直結するからだ。見た目や使い勝手を変えずに進化させるため、スライダーとチェーン双方を改良し、その組み合わせにおける最適条件を探ったという。
