やまぎん 使用後衣料を再生可能エネルギーに 回収・水素化プラットフォームに幅広い期待

2022/05/23 06:30 更新


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 やまぎん(東京、西川明秀代表取締役)が提供する、100回の洗濯に耐える耐久撥水(はっすい)性素材「ゼロテックス」が幅広い注目を集めている。UV(紫外線)カットや高い通気性、透湿性、帯電防止などの機能も備えた快適素材だが、これを使用したアパレル製品使用後の回収・水素化プラットフォーム整備が様々な企業・業界から期待を集めている。独自のICタグを利用し個品管理・トレースできるソリューション、分別・水素化のパートナーも含めて、ユニフォーム向けのプラットフォームはほぼ出来上がり、アパレル企業や商社と商談が進み、他業界の大手企業からのアプローチもある。

(監物敏充)

 やまぎんは、ゼロテックスを使用したアパレル製品の洗濯回数や使用限度を専用アプリで管理し、使用済み製品を回収、水素化するプラットフォーム「バイオテックワークス」を4月に開催された「ファッションDXエキスポ」で発表した。反響は大きく、アパレル企業や商社と商談が進んでおり、他業界からも自社ユニフォームへの採用でアプローチがあるという。ファッション専門学校や百貨店などから環境貢献の意識醸成に協力を求める要請もきている。

 バイオテックワークスでは、台湾のメーカーとともに開発した、100回の洗濯に耐える安価なICタグをアパレル製品に装着し、使用後に衣料を回収し水素プラントに入るまでトレースできる。受注情報も共有し請求も自動化する。ICタグはスマートフォンアプリで読み取れ、個人ユーザー向けには洗濯ごとにカウントするとポイントを付与する仕組みを考えている。

 分別工場、水素プラントのパートナーも得て、情報共有のソリューションを含むユニフォーム向けのプラットフォームはほぼ完成した。プラットフォームの利用を想定したユニフォーム生産は一部始まっており、そこでも要望を取り入れながらプラットフォーム整備を急いでいる。ユニフォームは今秋以降、消費者向けには来年12月以降提供できる見込みだ。

 ゼロテックスは、医療用ガウン向けにヤギUSAと共同開発し、その後改良を加え洗濯耐久性を高め、機能も追加してスポーツ衣料やユニフォーム、一般衣料にも適した快適素材に進化させた。ゼロテックスによりやまぎんの21年売り上げは過去最高となり、ゼロテックスは22年度、前年の3倍近い数量を販売する見込みだ。

 「当初は医療用ガウンだったが、まずユニフォームやスポーツ衣料で環境貢献への意識改革を促したい」(西川代表)という。プラットフォームに参画するパートナーも広げていく。ICタグの仕様も公開する考えだ。水素化できないポリウレタンの建築スラブへのリサイクルなどの課題はあるが、将来的にはゼロテックス以外の素材にも広げたい考えだ。

「ファッションDXエキスポ」への出展は大きな反響を得た(西川代表)

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