繊維専門商社のヤギがツバメタオル(本社、大阪府泉佐野市)を買収した。7月23日に同社の全株式を取得、グループ会社化する手続きを終えた。
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ツバメタオルは、国内タオル生産量の4割を占める「泉州タオル」の生産販売を行う老舗企業で創業は1913年、設立は62年。大阪府泉佐野市に本社工場を持つ。年間生産量はフェースタオル換算で2000万枚。企業理念に「地球環境と人に優しいタオルづくり」を掲げる。
オーガニックコットンを使ったタオルに定評がある。原料段階では、インドの栽培農地を訪れて栽培方法を確認し栽培から紡績まで独自のオーガニックコットンを開発。製造段階では、苛性ソーダは使わずに酵素と石けんなどを利用して仕上げる有機精練加工技術などで、「環境と安心安全に配慮して生産するタオルメーカーとして高い評価を受けている」という。
「国内最高水準のエコロジータオル生産技術とサプライチェーンを持つツバメタオルを子会社化して、ヤギの企画・販売力と掛け合わせることで、エシカル(倫理的な)ライフスタイル事業領域の競争力と人材体制を強化する」狙いだ。
