ヤギ、「アタッチメント」の全株式取得 熊谷氏は続投

2017/06/01 16:06 更新


17-18秋冬プレコレクションのルックブックより

 繊維専門商社のヤギは1日、アタッチメント(東京、熊谷和幸社長)の全株式を取得した。取得価額はアタッチメントの意向により非公開だが、「ヤギの連結純資産(322億8700万円)の15%未満」としている。熊谷社長は続投し、ヤギは数名の役員を派遣する。

 アタッチメントは01年7月の設立で、紳士・婦人服のデザインおよび製造販売を主力とする。資本金は300万円で、熊谷社長が全株式(60株)を保有していた。

 卸のほか、代官山や「ギンザ・シックス」などで直営店を運営し、個性的なデザインやカットソー、重衣料の製造販売に強みを持つ。16年5月期の売上高は、8億8100万円、純資産は3億800万円、総資産は4億4500万円だった。

 ヤギは20年3月期を最終年度とする中期経営計画の重点方針として「総合力発揮の強化」を掲げ、事業領域の拡充を進めている。同社は14年に「タトラス」などを販売するリープスアンドバウンズ(現タトラスジャパン)を子会社化、今年4月には撚糸を主力事業とする山弥織物を子会社化するなど、積極的な動きを示している。

 アタッチメントを取得する目的は「アタッチメントのブランド力とテキスタイルの開発力、アパレル販売チャネルの活用による繊維二次製品部門の基盤強化」や「ブランドビジネス推進の足がかり」。今後、ヤギの国内外の生産背景、経営資源、生産、販売ルートを共有することで、「早期のシナジー創出」を目指す。



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