ワールドが大手スーパー・ベイシアのブランド開発支援 10月4日から50店で販売

2023/09/28 15:00 更新


 ワールドは、大手スーパーのベイシア(前橋市)の自社婦人服ブランド「YORIMO」(ヨリモ)の開発を支援した。ベイシアは、10月4日から50店(12日開店の阿見店含む)で販売する。ワールドは商品開発にとどまらず、店舗やEC運営もサポートする。

 ベイシアはファッションやコーディネートの専門性を高め、客の悩みや課題の解決につなげたいという思いがあり、ワールドに白羽の矢を立てた。ベイシア衣料事業部とワールドプラットフォームサービスの協業で、商品企画のほか、店舗内装デザインや店舗運営、EC販売でワールドが事業を全面支援する。ヨリモをスタートとし、両社のノウハウを掛け合わせることで顧客満足度の最大化を目指す。

 ベイシアは、衣料品の専門店業態として展開するベイシアファッションセンターなどを10月中旬に全店閉店すると発表していた。

 ヨリモは手頃な価格でベーシックからエレガントな服まで幅広く扱う。ストライプシャツやヘンリーチュニック、ベイカーパンツなどいずれも税込み4378円。秋冬物は63点を企画した。

ベイシアの婦人服ブランド「ヨリモ」

 栗橋店や彦根店、阿見店は店舗空間設計も両社で手掛けた。ベイシアは衣料品販売サイトを持っていないため、ECは「ワールドオンラインストア」内でまずは扱う。鈴木信輝ワールド社長は、「今回の協業ではお互いの強みを合わせる。ワールドも更に進化し続けるいい機会」とコメントしている。

 ベイシアは1都14県でショッピングセンターを運営。23年2月期の売上高は3035億円(130店舗)。スーパーの衣料品テコ入れ策にはアダストリアも参画している。イズミ(広島市)と共同でブランドを開発し、順調に滑り出している。

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