「ワークマンカラーズ」、銀座に9月に1号店 次世代〝女子〟向け旗艦店かつ実験店

2023/08/07 06:30 更新


 ワークマンは、一般の女性客が主対象でファッション衣料に特化した新業態「ワークマンカラーズ」1号店を9月1日、東京・銀座5丁目のイグジットメルサ5階に開設する。#ワークマン女子銀座店を全面改装し、ファッション性を強調した新業態に転換。次世代向けの主力業態、#ワークマン女子の旗艦店かつ実験店と位置付け、新店で提案して好評なスタイリングは女子業態の店頭でも訴求する。今後、カラーズ業態は東京・新宿や渋谷、大阪・梅田など大都市圏で約10店を出店する計画だ。

(河邑陽子)

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 同社は現在、全都道府県に995の店舗網(既存業態442、ワークマンプラス516、ワークマン女子37)を持つ。女子業態は20年10月に出店を始め、24年3月期中に45店、売上高150億円規模となる見込みで好調。10年後には女子業態とプラス業態のSC店を合わせて400店とする計画だ。出店拡大に向け、高機能・低価格に加え、流行とデザイン性を重視して生産方式も見直し、若い世代を開拓できる派生業態を開発した。

 カラーズ1号店のコンセプトは「シン、ジブン色」。個性を主張できるデザインが選べるように、ビビットカラーを多用し、四つのスタイル別に提案。①流行を意識した幅広いテイストで、各自の生活様式に取り入れやすいスタイル②ワークマンらしくアウトドアに多い原色と黒の組み合わせ③作業着を都会的なモードにまとめ、レディス服を合わせる〝タフカワ〟④仕事着と遊び着の両用、男女兼用の〝シェア〟の四つに分け、マネキン17体を使って訴求する。

 同店の開店に合わせ、カラーズ業態と女子業態では9月から、売り場の鮮度を保ち顧客の来店頻度を高めるため、トレンド対応の小ロット短納期生産を開始する。従来は1年前に発注し、海外工場の閑散期に大量生産を行い、価格を抑えてきた。今回は、同社と10年以上の付き合いの海外主力工場の協力で、500着から生産可能で、発注から4週間で納品できる生産体制を構築。カラーズと女子業態全店に、作業服・用品を扱わないプラス業態のSC店も加えて計49店で、最新の流行を反映した商品として店頭で、マネキンを使ってコーディネート提案を行う。

 作業服を扱わない49店では女性用肌着売り場も充実。ファンケルから素材提供を受けた女性用保湿肌着を目玉商品とし、キャミソール980円、丸首の八分袖インナー1500円で販売する。

 同社は5年後に、男性用、女性用合わせて1兆円と言われる肌着市場で、5%に当たる500億円の売り上げを目指す。

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