ワークマン、新業態「カラーズ」の実験店を横浜ビブレに開設 「#女子」と「シューズ」を複合

2023/04/18 06:28 更新


色を切り口にした編集でファッション提案を強化

 ワークマンは4月14日、横浜ビブレに「#ワークマン女子」と「ワークマンシューズ」の複合店を開設した。9月に都内に出店する予定のファッション衣料に特化した新業態「ワークマンカラーズ」の実験店。中心客層が10代、20代のファッションビルで、女子高生や女子大生を主対象に、色を切り口にした編集に挑戦したりコーディネート提案を強化。ファッション性を打ち出し、客層の拡大を目指す。

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 新店は、スポーツや楽器、雑貨店が集まる5階の上りエスカレーター前にあり、売り場面積は215平方メートル。売り場の前面で今春夏の代表的な5スタイルを提案し、手前のレディスゾーンは赤、青、緑、黄の色別編集を行い、赤は流行の入ったフェミニン系、緑はアウトドア系、黄色はトラベル系など単色のワントーンコーディネートで訴求する。今春夏のPBは薄手のカーディガンは6色、プリーツスカートは8色など流行の色も加えて色展開を拡充。撥水(はっすい)加工など機能性は基本装備とし、色やデザインも選べる点を強調する。

 売り場の構成は手前のレディスとユニセックスで40%、奥に配置した靴が15%。中間ゾーンではメンズのスポーツ、アウトドア、タウンウェア、ジュニア、ゴルフ、アウトドア用品、バッグ、雑貨など幅広い商品を販売する。キャスケットやバスケットハットなど帽子の種類が豊富で、キャミソールやタンクトップなどインナー、化粧品ポーチなど女性向けファッション関連商品を強化した。

 新業態、ワークマンカラーズの実験店として、先行して3月に大阪に出店した天王寺ミオの複合店は、開店1カ月の3.3平方メートル当たりの月間売上高が目標の45万円を上回るなど好調。気温の上昇を受けて春物を探しに来る客や、目的買いの客で盛況で、30代の女性を中心に全世代が来店。複合型の他店より16~25歳の客も多く、若い世代の取り込みに成功している。

 横浜ビブレ店も開店後は週末中心に混み合い、女子業態の他店より男性や20代が多く来店し、立ち上がりは順調に推移。今後はインフルエンサーに開店前の2時間ほどを予約制で貸し出すなど情報発信の拠点とし、20代の来店客を増やして初年度3億円の売り上げを目指す。



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