今、販売現場がピンチです。本部と売り場のギャップは大きく、店長とスタッフの溝は埋まらない。皆さんもたくさんのストレスと日々戦っているはず。その解決の糸口は意外とあなたの中にあるかもしれません。セレクトショップなどの指導で現場を支援する方々が贈る、意識を変えてくれる言葉を紹介します。
最近、スタッフ自身が接客されたくないから、お客様も接客されたくないはず、というような事をよく聞きます。ちょっと待って、それはあくまで自分の話。
もしお客様が接客を求めていれば、それはただの無視です。
ファッションビルやショッピングセンターのお客様の声で、「接客されたくない」という声が多いのは事実ですが、「無視されるのは嫌」というデータもあるのは見逃せません。「声を掛けづらいのかな?」「お金持ってなさそうに思われているのかしら?」そんな誤解を生む危険も。
「あのお客はきっと接客が嫌い」__そんな思い込みの裏には、販売接客に自信がなく、断られて傷つきたくないという思いがあるのかもしれませんね。
ここはチャンスと考えて、思い切ってお客様に教わるような心構えでいましょう。
Who are "賢者”?(本記事取材元)
■藤永幸一:有限会社レックス 代表取締役
株式会社鈴屋に入社し、各エリアの店長・マネージャーを経験。その後、本社に異動し、レディースの商品部長、事業本部長を歴任。2000年に有レッ クスを設立。小売りの現場に即したスタッフ育成、 組織マネジメントサポートを行う。
■兼重日奈子:有限会社ねぎらいカンパニー代表取締役
キャビンを経て、イトキン入社。エリアマネジャーからトレーナーとなり店長を育成。02年よりファッション・小売業に特化した教育コンサルティング企業、ワンスアラウンドで、講師としてアパレル企業での販売教育に携わる。06年にフリーとなり、奮闘する多くの販売員との交流。相手の労苦を思いやる「ねぎらいワーク」を研修に導入している。
■森下公雄:株式会社ソリッソ代表取締役
ファッションリテールコンサルタント。服屋の売上向上のため作戦を立て、店頭で実践するためのサポートを行う。MD立案、サービス目標作り、サービススタンダード(行動基準)作成、これらに基づく店長や販売スタッフ研修を行っている。