【パリ=松井孝予通信員】写真分野で最も権威あるイベントとして知られる第55回アルル国際写真フェスティバルのキックオフが、仏文化省で行われた。今年は日本にフォーカスしたプログラムが7~9月に行われる。
同フェスティバルで仏ケリングが取り組んでいる「ウーマン・イン・モーション」(WIM)フォトグラフィーアワードは、日本人として初めて石内都さんに授与される。表彰式と個展も行われる。石内さんは『ひろしま』を代表とする数々の作品で、時の流れで見過ごされがちだった女性たちと向き合い、現代社会との対話を促し続けている。
WIMラボでは、フランスにおける初の日本人女性写真家のグループ展を開催、日本人女性写真家の歴史に関する初の書籍が刊行される。
ケリングのWIMは、男女間の不平等が顕著な芸術・文化分野で活躍する女性たちを表彰、著名人らが女性の立場について意見交換する機会を提供している。