1ドル=160円水準、進む円安 各社対応に苦慮

2024/07/02 08:00 更新有料会員限定


蝶理は独自素材の活用や機能性の向上でアパレル製品の価格を高める

 円安・ドル高が一気に進み、1ドル=160円台に突入してきた。37年半ぶりという歴史的な円安水準だ。日米の金利差はしばらくは縮まらないとの見方が強く、この基調は当面続きそうだ。

(高田淳史、山田太志)

収益に直結

 「1カ月ほどで一気に10円も円安が進むとちょっとやそっとの改定では追い付かない」。そう嘆くのは、GSIクレオスの吉永直明社長。22年度には価格転嫁が追い付かず赤字だったインナー事業が前期(24年3月期)、価格改定を進めて黒字化した。さらなる円安に対し、価格転嫁を進めるしかないが、「価格改定できてもタイムラグが生じる」ため収益悪化を心配する。

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