アウトドアウェアやカジュアルアウターに使われる防水透湿素材が変わりつつある。後押しするのはサステイナブル(持続可能な)の流れ。高機能なフッ素系膜を使った製品は25年から米カリフォルニア州で販売禁止となり、定番のポリウレタン膜も欧州での化学物質規制で使用が困難となるなど規制が進む。素材メーカー各社はこれらに代わる防水透湿素材の開発に力を入れ、さらにリサイクルに適した表地・膜・裏地が単一素材(モノマテリアル)も注目される。
(中村恵生)
防水透湿素材は、外からの激しい雨風を防ぎつつ、衣服内の蒸れ・水蒸気を外に逃がす高機能素材。撥水(はっすい)加工したナイロンやポリエステルの表地と、防水透湿機能を持たせた合成樹脂製の膜(メンブレン、フィルム)を貼り合わせた2層品、これに裏地を合わせた3層品などがあり、レインウェア、アウトドアジャケット、カジュアルアウターなどで使われる。
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