メンズカジュアル「ワソー」 国内技術と米国の空気感をミックス

2021/04/19 06:26 更新


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代表アイテムの一つ、パック入りで提案するつり編みTシャツ

 GGG(大阪市、河南宏則代表)のメンズカジュアル「ワソー(WASEW)」が、国内技術を生かした物作りと米国の空気感とを両立させ、成長している。パック入りのTシャツをはじめとした代表商品は定番として継続し、毎シーズン新作を加えながらファンを増やしている。

(小畔能貴)

 ワソーは、ジーンズカジュアルメーカーなどを経て独立した河南さんが18年にスタートした。オフィスには10台以上のミシン(特殊ミシン含む)を揃え、定番アイテムなら丸縫いが出来るほどの技術を持つ職人もいる。生産は自社や協力工場で行っている。ブランド名は〝日本で縫う〟意味や、日本の衣服の総称である〝和装〟を掛け合わせた造語。商品を通じて「日本の職人や技術の素晴らしさを発信していきたい」と考えた。

 一方で、河南さんは米国やそこで作られるカジュアルをはじめとした量産品が持つ空気が好きだ。肩に力の入らない、どこか愛着がわくような雰囲気や、日本の高い技術・品質を生かした物作りとを、組み合わせた服作りをワソーで目指している。

 例えば、着心地と風合いを重視して、つり編み機でゆっくりと編み上げた綿Tシャツは、経年変化が楽しめる仕様。量産品のように一つひとつをパックに入れた状態で販売している。半袖で4500円。

 綿のボタンダウンシャツは、尾州のションヘル式織機を活用したオリジナルのオックスを使い、風合いと柔らかさが楽しめる。2万円。チノパンツは、経糸にムラ糸を使ってはき込むほど風合いが増す素材感とともに、1色のみのカーキの色合いや手を入れやすい大きめのポケットにもこだわった。

 21~22年秋冬物では、初となるセーターのほか、チェックのパンツ、スウェットパンツ、ダウンベスト、ランチコートを打ち出す。ニットは無縫製編機「ホールガーメント」で太番手ウールを度詰めで編んで洗って重量感のある雰囲気にする一方、襟の両サイドや脇下にマチをとって動きやすく仕上げる。2万6000円。チェックパンツは9色の糸で表現したネルを使い、2万7000円。

秋冬新作のチェックパンツ。9色の糸で表現する

 ベストは表にタッサーなどによる3層生地、内側にフランス製ホワイトダックダウン、裏に軽量ナイロンリップストップを使ったワーク風の仕上げになる。4万5000円。つり編み機によるオリジナルの度詰め天じくを使ったスウェットパンツを含め、家ナカも意識した提案にした。ランチコートは袖裏まで発熱素材のボアを使い、ハンドウォーマーや袖口のリブなどでミリタリー要素も盛り込む。6万円。

秋冬に打ち出すワーク風ダウンベスト

 立ち上げと同時に自社ECを開始し、SNSでも発信している。卸先は約10軒で、感度の高い個性的なセレクトショップが中心だ。現在は関西の有力セレクトショップが多いため、今後は東日本の販売先の開拓を目標にする。デニムアイテムの開発にも取り組んでいるところだ。

「日本の高い技術を商品を通じて発信し続けたい」と河南さん

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