ワコール 米国インティメイツ・オンラインを買収

2019/07/30 17:15 更新


 ワコールは米国子会社ワコールインターナショナルを通じて米国の女性用インナーウェア企画販売会社インティメイツ・オンライン(IO社)の発行済株式全てを取得すると決めた。取得価額は8500万ドル(約91億8000万円)で、業績の達成度合いに応じて条件付所得対価を支払う条項も締結する予定。

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 IO社は15年にミシェル・コルデロ・グラント氏が創業。米国で「ライブリー」ブランドで自社ECを主要販路とし、ニューヨークやシカゴ市内に直営店も持つ。

 SNSをはじめ新しいデジタルメディアを顧客とのコミュニケーションツールとして活用するDNVB(デジタル・ネイティブ・バーチカル・ブランド)企業の一つ。企業理念への共感を通した顧客のコミュニティーの形成や支援に力点をおいた独自のアンバサダープログラムを駆使し、他社が追随出来ないマーケティング手法を強みとしている。18年12月期の売上高は12億4100万円(17年12月期は5億7400万円)。

 IO社をワコールグループに組み込むことで、従来の中心顧客とは異なるミレニアル世代の顧客を獲得し、EC売り上げやデジタルマーケティング手法を通して将来の成長の取り込みを狙う。ワコールグループが有する企画・製造機能や事業インフラを活用することで、IO社の成長スピードをより一層高めることも目指す。グループのネットワークを通じて、米国以外の地域への展開も可能になり、幅広い相乗効果も見込む。



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