友人に、「チータラ」のチーズと柿ピーの柿の種しか食べない人がいる。それぞれ取り分け、残りは捨てていたという。柿の種だけを買えばいいのではと思ったのだが、近所のコンビニエンスストアには柿ピーしか売っていないとのこと。私はむしろタラとピーナツが好きで、学生時代はよく2人で半分にして食べていた。
石川県小松市のある織物工房が、今年からB反や在庫の端切れの販売を始めた。イベントなどでは以前から実施していたが、常設での販売は今回が初。ハンドメイド作家などを中心に、全国各地から問い合わせがあり好評だと社長は話す。「傷があったり量が少なかったりで、売れるかどうか分からなかったが、需要があると改めて気付くことができた」と今後も積極的に取り組む考えだ。
一見需要がないように思えるものでも、場所を変えれば必要とする人が見つかるかもしれない。「どうせ売れない」と諦めて倉庫で寝かせたり捨てたりせず、とりあえず提案してみることが大切ではないだろうか。欲しい人は必ずどこかにいるはずだから。
(果)