上期(3~8月)で、ランサムウェア被害の営業利益への影響額が約29億円出た量販店のイズミ。2月に発生し、発注システムが停止、商品供給ができず、販促活動も困難となったため、第1四半期は直営の既存店売上高が6%減となった。第2四半期は「客数回復最優先」で取り組み、1%増まで盛り返した。
記者も広報担当者にメールしていたが、急に届かなくなり、その後問い合わせると「日々の売り上げも集計できず大変」と非常に困窮していた。
6月には出版大手のKADOKAWAでもランサムウェア被害が発生するなど、様々な企業が今年も被害を受けた。今年のランサムウェア被害では新しい種類の検出数も増えているそうだ。
今や、仕事にはコンピューターやスマートフォンが欠かせない。これが使えなくなると、恐ろしい。セキュリティーソフト会社によれば、こうした被害を防ぐ「プロテクト」と、被害を最小限にとどめる「レスポンス」の両方を準備しておくことが必要だそうだ。皆さんも、ご注意を。
(茂)