百貨店の初売りは、都内では2日からが多いようだ。西武池袋本店、渋谷店のように元日から営業する店舗もあるが、1日は休業するのが一般的。一方、大手スーパーは元日営業を行う店が多いなか、コロナ下で導入した三が日休業が定着したスーパーもある。
サミットは21年1月から、2日までだった休業日を3日までに拡大。「コロナの感染拡大以降、様々なリスクや不安の中で営業を支えている従業員と、その家族への感謝を示す目的」で三が日休業を導入。24年も「社員の元気を充電する!」狙いで継続する。
ライフコーポレーションのライフは、22年1月から全店で原則三が日休業を実施。計算上は数億円程度の利益がなくなるが、「それ以上に従業員が体を休め、リフレッシュする方が、従業員満足度が高まり全体的にはプラスになる」と考え、24年も継続する。
サミットは創業60周年を迎えた今年、全店で平日に1日休業日を設けた。周年を祝い、従業員に感謝して営業を休むことが、客のためにもなるとの発想は新鮮。持続可能な働き方・経営のあり方として、参考にしたいものだ。
(陽)