ネットフリックスのオリジナル番組「クィア・アイ」が話題だ。ファッションやヘアメイクなどを得意とする5人のゲイ〝ファブ5〟が、「自分を変えたい」と思っている一般人をすてきに変身させる。昨秋は彼らが来日した日本版が公開され、いじめや夫婦関係で自信をなくした依頼者が、ファブ5との関わりによってポジティブに変化する姿に、SNSでも共感が上がっている。
そんな番組に通じると感じたイベントが都内であった。人気ファッションディレクターが、自身のスタイル本出版を記念して、ファンの女性のヘアメイクと服をスタイリングするというもの。「おしゃれな人に見られたい」という一般女性が一気にあか抜ける姿は、インスタグラムのストーリーで公開され、大反響だったという。私も、その服を買ってみたい、変身したいと思ったし、純粋にファッションって良いなと感じた。
服を買わない層へのアプローチは難しいが、今の自分をより良くしたいという願望はほとんどの人が持っているはず。ファッションには、まだその力があると信じている。
(金)