久々に高い買い物をしてしまった。仕事の下調べでとあるジュエリーサイトをくまなく見た後、実際に店舗で商品に触れ、思わず購入してしまったのだ。
ジュエリーの売り場は、対面式の緊張度の高い作りが多く、一見客がぼんやり滞在するのは難しい。その点、ネットはいくらでも眺められる。そこでの情報があれば、ふらりと寄った店で話しかけられても「あれとそれが気になって」と格好がつく。接客を受ける心構えができるのだ。そしてちょっと手に取らせてもらい、実物ならではの魅力にハマり、知らぬ間に財布が開いているという事態が起こる。
既にブライダルリングは、カタログ効果を見込み、サイトに来店予約機能を付けて送客を強化するブランドが多い。
かつては画質重視で重かった海外ジュエラーのサイトも、今は操作性を優先した作りに改変され、サクサクと閲覧が進む。実店舗も対面式什器を廃止したり、間口を広げて入りやすくするケースが出てきた。ジュエリーをより幅広い層に楽しんでもらおうとの狙いだろう。個人的には散財の機会が増えそうで恐ろしい事態でもある。
(維)