1日の朝、新聞受けから朝刊を取り出し、重さと厚みに驚いた。原因は大量の折り込みチラシ。増税による消費の冷え込みを懸念してか、飲食店やコンビニのチラシには割引や無料になるクーポンが普段よりかなり多く付いていた。
ファッション関連では、増税前の駆け込み需要で高額品が動いたそうだが、近所のスーパーや薬局ではトイレットペーパーやティッシュ、紙おむつが品薄になっていた。ペット関連用品を買い込む姿もよく目にした。
今回の増税では、生活必需品の消費税率を8%に据え置く「軽減税率」が導入された。しかしペットフードも含め、基本的に食品以外は税率10%になったので、生活防衛のため日常的に使う生活必需品は増税前に買った人も多かったようだ。
3人の子育て中の友人は「日用品も無いと生きていけないんだから8%にしてほしい」と話していた。たばこや酒、ぜいたく品の増税はやりくりできるが、消費増税は生活者や小売業への打撃が大きい。庶民から少しずつ取るのではなく、内部留保など余裕がある企業の税率を少し上げるなど、生活者目線の政策を考えないと景気回復は難しいのでは。
(陽)