《視点》アラカンの活気

2019/08/21 06:23 更新


 「アラカン」(アラウンド還暦)世代の女性の今どきのファッションを取り上げる雑誌が創刊されるなど、50代後半あたりから上の年齢のマーケットが注目されている。ここ2年ぐらいかけて盛り上がって、そこを狙ったファッションやライフスタイル指南の新刊本もまだまだ続いている。

 こうした雑誌や本に共通するのは、ラグジュアリーブランドが登場しないことと、「ユニクロ」「無印良品」は必ず取り上げていること。そしてもう一つ、中小の国内ブランドが多数出てくること。特に作り手のこだわりが伝わるような、まじめで、かつ個性を持ったブランドが多く、それらを気負いなく組み合わせた今っぽいスタイルが紹介されている。そんなブランドを編集し〝大人〟の女性に的を絞ったセレクトショップをのぞくと、たくさんの客が楽しそうに買い物していた。

 ジャンルは少し違うが、最近、〝ミセス〟たちに厚い支持基盤を持つ百貨店に久々に行ったときも、その活気に圧倒された。明るい話の少ない昨今だが、そう思っているのは自分だけかもと、ちょっと元気を取り戻した。

(赤)



この記事に関連する記事